⚠️注意:この記事には一般的なモノの考え方とはかけ離れたひねくれ思考が含まれています
「UNIVERSE25」という実験はご存じでしょうか?
外敵もなく、水や食料、住みかも必要なだけふんだんに与えられた環境で、ねずみの集団生活がどのように推移するか観察した実験です
理想的な環境を整えれば、理論上の限界までねずみ人口が増えると思われたこの実験
しかし限界には程遠い人口までしか増えることなく減少し始め、最終的に集団を維持できずに絶滅してしまったとのことです
恵まれた環境だと生存本能は働かない
この実験が示唆するのは、恵まれた環境にいるねずみたちは 生存本能にしたがった役割を発揮できない、ということです
外敵がいなかったら、オスは巣を守る行動をとる必要がありません
水や食料が潤沢にあったら、メスはそれらを探し回る必要がありません
最初の世代は親の世代から性役割を学習していても、次第にその継承は断絶します
性役割に使われるはずだったエネルギーがどこに向かうかといえば、仲間内での競争であり、つぶしあいです
より利己的でどう猛なオスが食料もメスも独占し、メスは競争に負けたオスを相手にせずに、食べていくために子供にすら攻撃するようになったそうです
生存本能にしたがった性役割を必要とされる過酷な環境でうまくいっていた子孫繁栄の仕組みの崩壊です
UNIVERSE25 化した世界でどう生きるか
少子高齢化もこの実験と問題の構造は同じでしょう
賃金が増えれば少子化は解消されるという意見もありますが、ひねくれ者 はそうした恵まれた環境を整えることは一時しのぎにしかならず、さらに競争を激しくさせると思います
つまり、ますます育児にお金がかかるようになり、女性はより高年収を結婚相手に求めるし、共働きで稼ごうとし、男性は独身がより増えるということです
少子化を解消するには、本質的には古典的な性役割が復権するしかない
まだ日本人が貧しかった時代は、男性はギリギリ食べていける稼ぎでも父親として尊敬されていたし、女性は専業主婦で育児に専念することに疑問を持たないし、子供の塾通いや中学受験もなかったからです
そういった古典的な性役割の家族でいることが批判されないし、幸せだと思われていたので、子供も多かったのでしょう
かといって、ひねくれ者 は古典的な性役割を復権させるべきだとは思っていません
一度変容した価値観は戻らないし、そもそも少子高齢化を問題だとは思っていないからです
この少子高齢化は、増えすぎた人間を減らすための自然の摂理、「サムシング・グレート」のような圧力だと思っています
いっそのことそれを前提に、UNIVERSE25 化した世界で自らはどのように生きていくか考えないといけません
今までの世代と同じく、結婚して子孫を残したいなら、激しくなった生存競争を戦い抜く覚悟をしないといけません
もしそういった生き方を望んでいないなら、UNIVERSE25 の実験で「美しい人たち」と呼ばれたニートねずみの生き方を選ぶこともできます
すなわち、自分が本当に求めているものは何か、それを問い直して選び取っていく生き方です
ひねくれ者 は後者の道を選び、セミリタイアを目指すことにしたわけです